objcts.ioを支える「妥協なき」レザー

Mooreシリーズで使用している防水性のシュリンクレザー。
プロダクト自体が放つ美しさはもちろん、機能性も妥協しないブランドであり続けるために、デザイナー・角森智至によって日々丹念に執り行われている革の開発工程を追う。

objcts.ioは、東京・日本橋のオフィスで進化を繰り返してきた。
そこには、筒状に巻かれた革の素材やサンプルがいくつも積み重なっており、
「美しい道具が欲しいイノベーターのワードローブ」を具現化するために、メイン素材である革のクオリティに妥協することはない。
それだけの品質を担保する革の質感や色味などを追求し、デザイナー自身が納得いくまでひとつひとつ確認作業をしていく光景は、もはや日常だ。 

プロダクトに人格を宿らせる"シボ"

"シボ"と呼ばれる、革の表面に浮き出るシワのような模様。 これは、革製品の印象を大きく左右する要素だ。シボの大きさと配置のバランスを間違えただけで、製品はおろか、ブランドそのものが持つイメージにも影響を及ぼす。
objcts.ioにおいては、荒すぎず、細かすぎない、絶妙なバランスの美しさを追求する。

軽さと強さの両立を叶えた密度

手で革をかるく掴み、伸ばしながら密度を確かめる。 イノベーターたちがストレスを感じることなく自分たちの大事な仕事道具を詰めて、もっと軽快に創造活動を展開していくアシストをするために、機能性にも妥協はできない。
世の中が輝き出す瞬間を目撃するバックパックを目指す。

 

"美しい仕事道具"にふさわしいシルエット

革の硬さやしなやかさをチェックする工程では、ドレープと呼ばれるひだの出方をみるのも重要。 Moore Soft Backpackの絶妙なシルエットを表現するために、革を軽く弛ませながら美しい曲線が自然に出現することを確認する。

「背負っているときも置いているときも美しい姿」を理想に据えて、それを達成するための質感を探していく。

レザーの概念を変える耐水性

Mooreシリーズのレザーが誇る耐水性は、まるで研究所の実験のようにテストされている。 革の上に大粒の水滴をたらして1日近く置き、拭き取ったあとに革の表情を確認。シミもなくさらっとした表面が現れたら、雨の日でも気にすることなく背負えることが証明される。

 

繊細なカラーバリエーションの探求

革の持つ魅力のひとつは、その色の現れ方だ。objcts.ioの目指す美しさを体現し得る色は、決してひとつだけではない。何度もサンプルを作って様々な色味を試しては、納得がいくまで色のバランスを探し続けていく。
あらゆる領域で活躍するイノベーター達をイメージしながら、最適なカラーバリエーションを模索する。
これも、objcts.ioというブランドが果たすべき使命のひとつである。

 

見た目と機能性、ともにハイクオリティのプロダクトを生み出すには、デザイナーや生産者たちの弛まぬ追求心と情熱が必要不可欠だ。
「ユーザーが心地よく身につけられ、細かい部分まで満足いくものを、妥協せずに考え抜く」
この姿勢を貫き通し、Moore Soft Backpackはデザインの大部分とディティールのアップデートを行い、あわせて15回ものサンプル製作を経てようやく納得のいく形に辿りついた。


作り手としての哲学を惜しみなく注いだ製品を確信を持って世に送り込むために、その屋台骨となるレザーの追求は、これからも続いていく。

『Moore Soft Backpack Medium』を見る→

 『Moore Soft Backpack Small』を見る→


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