日常に溶け込むカメラバッグ:Review by Shiifon
日常に溶け込むカメラバッグ
Review by Shiifon
カメラの持ち運びをコーディネートの敵にしない。そんな当たり前のようで難しかったことを可能にした『ウィークエンドカメラバッグ』。
objcts.ioのユーザーで、"誰が見ても気持ちのいい写真”をテーマに構図や色にこだわった写真を撮影され、フリーランスフォトグラファーとしてご活躍のしふぉんさんに製品をレビューいただきました。
しふぉんさんの執筆された記事と美しいスナップ写真を通じて、皆様にカメラバッグの魅力をお届けします。
Text & Photo by Shiho Kawahara
私は写真を始めてからというものの、理想のカメラバッグを求める旅を続けていた。多分自分に合ったカメラバッグを探し続けている人は多くいるのではないだろうか。
今まで出会ってきたカメラバッグはどこかデザインを気に入ることができず、カメラバッグだと見てわかる"カメラバッグらしさ"全開で普段着に馴染まないものが殆どで、見た目が良くても使い勝手が微妙なものが多かった。ならばと普段使いのバッグにインナーバッグを入れて使用することも考えたが、シンデレラフィットするバッグを探すのは困難な上、理想とする容量や形に出会うことができず、普段愛用しているリュックとカメララップを使って過ごしてきた。
そんな中で、以前から気になっていたカメラバッグを展開しているobjcts.ioから「製品を使った感想を聞かせてほしい」と連絡をもらった。そこで、この記事では、私の視点でobjcts.ioのカメラバッグを使用した感想を書いてみたいと思う。
カメラバッグに求める条件
私がショルダータイプのカメラバッグに求める条件は、5つある。
1.普段使いしやすいデザイン
2.レンズをつけた状態のフルサイズ機+レンズ1本、小物類が入る容量
3.十分な機材の保護
4.長時間スナップで歩き回っても疲れにくい
5.ファスナー付きポケットがある
ウィークエンドカメラバッグを初めて手にした時、「とてもシンプルで全くカメラバッグには見えないデザインだけど、思ったよりコンパクト?」という印象だった。
しかし実際に使用してみると、デザイン性だけでなく機能性も抜群であった。
デザイン性
ウィークエンドカメラバッグの1番の魅力はこのデザイン性の高さだろう。今までのカメラバッグに多かった"カメラバッグらしさ"というものを感じさせないミニマルな印象で、着る服や場面を選ばないデザインだ。実際仕事先で出会った方に褒めていただき、カメラバッグであることをお話しすると、とても驚かれていた。
機能性
容量
実際に機材を入れてみると、私の愛用するSONY α7Ⅲ+SEL24105Gの組み合わせに加えて、Tamronの17-28mm F/2.8 Di III RXD、小さめの財布にハンカチ、ちょっとしたポーチに大きめのモバイルバッテリーなどと、私が普段持ち歩くもの全て収納することができた。これだけ入ればスナップ撮影では十分だ。
取り出しのしやすさ
ショルダータイプのカメラバッグの場合、取り出し口が狭くカメラの出し入れがしにくいものも多い。しかし、ウィークエンドカメラバッグはU字型にファスナーが配置されており、ガバッと開くことができ取り出しやすく、レンズ収納の際も交換が容易であった。また、サイドにも布があるので中身がこぼれ落ちる心配もない。
ポケット
ミニマルなデザインでありながらも、内部にはファスナー付きポケット2つにフラットポケット1つ、外部にも背面ポケットが備えられている。複数のポケットがあることでちょっとした小物類の整理がしやすくとても助かっている。
ファスナー付きの薄いポケットは海外旅行の際パスポートなどの貴重品の管理に、そしてアクセスのしやすい背面ポケットにはよく使うリップや目薬、iPhoneの収納に利用するようにしている。
疲れにくい
カメラ機材はそれなりの重量があり身体への負担が気になるところだが、1日中持ち歩いても身体としっかりと密着した作りで歩いていてもブレが少ないため肩などに疲れを感じることがなかった。また、前掛けスタイルだけでなく一瞬で後ろ掛けに変更できるので、普段は前掛けで撮影時は邪魔になりにくい後ろ掛けと使い分けられる。
信頼できる保護力
機材を守る保護力はカメラバッグにとって1番必要な要素だ。バッグ全面に厚さ5mmのスポンジが設置されており、ベルトにはミリタリーユースのバックルが使用されていて安心だ。さらに使用されている牛革は完全防水であり、撮影に夢中になっているとコブラバッグにまで配慮が行き届かないことも多いのでとても助かる。
日常に溶け込むカメラバッグ
日常からカメラを持ち運びスナップ撮影を楽しむ人にとって、ウィークエンドカメラバッグは理想のカメラバッグなのではないだろうか。
スナップに必要な機材と小物類を入れることのできる容量や安心できる保護力だけでなく、服を選ばず溶け込むコンパクトにまとまったデザインを兼ね備えている。また、さっとカメラを取り出したり後ろ掛けにしたときの機動力の高さは、一瞬を狙って切り取るスナップにおいて手助けとなるだろう。
スナップを撮る人にはぜひ一度試してみてほしいカメラバッグだ。
しふぉん / Shiho Kawahara
東京を拠点にフリーランスフォトグラファーとして活動中。
2018年に写真を始め、2021年には初の写真集『白日夢』(KADOKAWA)を上梓。スナップやシティースケープなど様々なジャンルを撮影する中でも一貫して“誰が見ても気持ちのいい写真“をテーマに、特に構図や色にこだわりを持っている。また、企業案件や観光PR案件、雑誌やwebサイトへの寄稿など幅広く活動している。
https://twitter.com/shiifoncake
ウィークエンドカメラバッグは、
ポップアップストア
@渋谷スクランブルスクエアで
ご覧いただけます
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