色褪せない旅先の思い出 Interview with AYUMI

色褪せない旅先の思い出
Interview with AYUMI

objcts.ioのユーザーで、“初めての一人旅は世界一周”という経歴を持つ、トラベルインフルエンサーのAYUMIさん。

国内外の様々な景色を自身で撮影し、SNSを中心に旅の魅力を発信するAYUMIさんに、旅先での思い出や現在の仕事を始めるに至った経緯、写真の楽しみ方などについて伺いました。


Photo by AYUMI

ーーー初めての一人旅で世界一周したきっかけを教えていただけますか?

世界一周するきっかけとなったのは、2014年にカナダのイエローナイフで見たオーロラでした。日本に住んでいたらまず見る機会がないオーロラを一生に一度は自分の目で見てみたいと思い、友人を誘って一緒に行ったんです。

当時の私は社会人2年目で長期休暇を取るのは難しかったため、年末年始の休暇を全て使って向かいました。オーロラは自然現象のため見られるチャンスは2,3回ほどと限られていたのですが、なんと大晦日から元旦へと年を越す夜に奇跡的に見ることができたんです。その時はずっと見たいと思っていた景色を実際に見れて、胸の高鳴りというか、心がぐっと込み上げてくるような感動を覚えました。

その経験から「自分が見たい景色をもっと見に行きたい!」という思いが強くなり、世界一周に向けて計画を立て始めました。家族にその思いを初めて伝えた時、父親はあまり賛成してくれませんでしたが、世界一周するために仕事を辞める覚悟があること、そのための旅費を貯めてきたことを話すと、最終的には応援してくれるようになり母を説得する手助けもしてくれて。

そして2016年に、世界一周の旅に出ましたね。

ーーーそんな計画的なAYUMIさんは、行きたい場所を先に決めてから、世界一周のルートを決めたのですか?

そうですね。初めての一人旅でやっぱり怖さもあったので、行きたい場所を予め決めておきました。その当時一番行きたかったのは、ボリビアのウユニ塩湖。あとは、ペルーのマチュピチュ、メキシコのカンクン、アメリカのグランドサークルなどでした。

小さい頃に家族でキャンプや釣りなど、自然と触れ合える場所に連れて行ってもらった影響もあって私も自然を感じられる場所が好きなので、そういった場所を目指しました。

ーーー世界一周した中で、特に思い出に残っている場所はどこですか?

一番感動したのはウユニ塩湖の星空ですが、それ以上に心に残っているのはエジプトです。

 

実は世界一周の旅は当初は3ヶ月の予定でそのうちエジプトには1週間の滞在を計画していたのですがエジプトで過ごす時間がとても楽しくて、滞在を1週間から1ヶ月に延ばしてしまい、結局4ヶ月海外に滞在することになりました。そのくらいエジプトでの時間は充実していましたね。

もしかするとあまり知られていないかもしれませんが、エジプトは降雨量が少ないため海の透明度が非常に高くて、透き通るように綺麗なんです。物価も日本に比べると安いので、エジプトで急遽ダイビングライセンスを取得することにしました。

また、世界遺産であるギザのピラミッドも思い出深いです。その日は気温が40度を超えていたためペットボトルの水を頭にバシャバシャかけながらなんとかピラミッドを見たのですが、その後の移動中に突然バスが故障してしまい、クーラーが効かない状態で何時間も閉じ込められたんです。バス自体あまり綺麗ではなく、車内はすし詰め状態でかなり苦しい思いをしました。

 

これまでたくさんの国や場所を訪れましたが、振り返ってみるとエジプトで過ごした時間はその中でも特に過酷だったと思います。でも、私にとってはその不自由さが逆に刺激的で面白かった。日本では絶対に経験できないようなことが起こったので、苦労した分だけ鮮明に記憶に残っていて、今でも「あの時の私、よく乗り越えられたな」って思います。

ーーートラベラーとして活躍されるAYUMIさんですが、どのようにして旅行と写真を仕事に繋げられたのですか?

当時勤めていた会社を辞めてから世界一周をしていたのですが、その頃は旅が仕事になるとは一切思っていませんでした。

 

写真を撮影したり情報を発信することが好きだったので、撮影したものをInstagramに投稿し続けていたら徐々に企業からDMが来るようになり、仕事に繋がっていきました。最初のお仕事は旅行会社さんから旅行イベントでのトークショーに出て欲しいという依頼でしたね。

ーーー好きを仕事にされていくのを体現されていますね。

本当にタイミングが良かったんだと思います。

 

当時は今ほど旅を仕事にされている方やInstagramに写真を載せている方は今ほどいませんでした。写真を撮って発信し続けていく中で、「もっと綺麗に撮りたい。この素敵な景色をシェアしたい」と、意欲が湧いてきました。

 

最初はコンパクトなサイズのカメラを使っていましたが、より自分がイメージする写真を撮影できる機材を使うようになりました。そういった写真を気に入っていただけたのか、お仕事がいただけるようになっていきました。

ーーーSNSでの発信以外に、旅先で撮影された写真の楽しみ方はありますか?

SNSでの発信以外では、お気に入りの写真を現像して飾ったり、ノートにイラストやその時の思い出を書き込んだスクラップブックを作ったりしています。

私は旅行から帰ってきた時に、撮影した写真を見返す時間が一番好きなんです。自宅に帰ってきてからも、もう一度楽しむことができるじゃないですか。「楽しかったな、また行きたいな」と思い出に浸ることもできますし、一緒に旅行した友達に写真を共有することもできる。私の場合、Instagramのフォロワーさんにも世界中のきれいな景色を見てほしいという思いがあるので、「旅の感動を他の人にも伝えることができる」というのも、写真を撮る理由なのかなと思います。

ーーー今年のベストショットを挙げるとしたら、どんな一枚ですか?

 

「ニュージーランドの富士山」と呼ばれるタラナキで撮影した写真ですね。天の川とタラナキ山の間に私がいて、手前の池にリフレクションしている一枚です。

 

実はこの写真を撮影するにあたってトラブルが起こりました。この撮影場所に辿り着くためには山を3時間半ほどトレッキングする必要があったため、撮影機材や着替えなどをパッキングした11kgのリュックを背負い、ナイトハイクに挑戦したんです。

 

私はこれまでナイトハイクをしたことがなかったので、写真の映えを意識して可愛いサロペットを着て向かいました。11kgのリュックを背負って山を登り続けること自体は体力的に問題ありませんでしたが、その日の気温は3度くらいで風を遮るものもなく、冷たい風を受けながらきれいな景色が見えるまで3時間ほど待機する必要もありました。

 

結局サロペットを着て登山した日は天候に恵まれず下山して、寒さに耐えられなかったので着替えを買ってから再度ナイトハイクをしました。その時にやっとの思いで撮影できた一枚なんです。

ーーーこの一枚の背景に、そんなエピソードがあるとは思いませんでした。

 

写真だけを見ると綺麗な場所ということしか伝わりませんが、星を見るために頑張りました。笑 このエピソードによって、よりお気に入りの一枚になりましたね。



ーーーカメラを持ち歩く際は、どのようなバッグを使われていますか?

 

objcts.ioの『カメラバッグ』を使う前は、国内旅行の場合はトートバッグに入れて持ち歩いていました。

私は普段からワンピースをよく着るのですが、リュックを背負うと服装と合わない時もあって。objcts.ioのバッグなら背負って写真に映っても服に合っているので、ファッションの一部になってくれるんです。旅先に合わせてワンピースの色を変えるようにしているのですが、「オフホワイト」の色味が服にとても合いやすいと思います。それがすごく気に入っています。

 

あとは、ポケットや仕切りがあるのも使いやすさに繋がっていると思います。私は背面のポケットに領収書を入れたりするのですが、メインのファスナーを開けずにしまえるのが嬉しいです。ワンピースの場合はポケットが付いていない服もあるので、そういった点でもこのポケットは便利だなと思います。

メイン収納部に関しては仕切りとポケットが多いから、鞄の中身がごちゃつかず整理整頓がしやすいです。荷物の定位置も決めやすくてすぐにカメラを取り出すことができます。私が使っている「ラージサイズ」は、大きすぎないサイズ感も自分の体格に合っていて、身軽で動きやすいです。

革の素材感はもちろんベルトの作りもしっかりしているので機能性にも配慮されたバッグだなと感じます。私の心が動かされる場所へ、この先もこのバッグと一緒に旅を楽しみたいです。


AYUMI
トラベラー

 

大阪府出身、神奈川県在住。
2016年、26歳の時に初めての一人旅で世界一周をする。旅や写真の魅力をInstagramやTikTok、YouTubeなどで発信し、SNSの総フォロワーは20万人以上。

 

Instagram

https://www.instagram.com/ooooooayumioooooo


記事内で出てきた製品

ウィークエンドカメラバッグ
ラージ

ウィークエンドカメラバッグ
ミディアム


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