objects in “objcts” vol.1 デザイナー・角森のバッグの中身
objects in “objcts” vol.1
デザイナー・角森のバッグの中身
使い手が日々感じる”制限”から解放し、美しく支えるものづくりを目指すobjcts.io。その愛用者たちは、製品をどう使いこなしているのか?
愛用品が詰まった“objcts”の中身(=objects in “objcts”)の中身を通して、日々をクリエイティブに楽しむヒントをお届けします。
厳選したアイテムを、
『フラットレザートート』にすっきり収納
objcts.ioのデザイナーである角森(ツノモリ)が愛用しているのは、『フラットレザートート』のBlack。
製品開発や改善点の確認も兼ねて、『ソフトバックパック』や『ベルトバッグ』などを使用してきたが、最近の通勤用バッグは『フラットレザートート』に落ち着いたという。
“持ち歩くアイテムは最小限の小荷物派なので、『フラットレザートート』の容量でちょうどよく収まります。”
収納アイテム :
- MacBook Pro 13inch
- MacBookに取り付けた『Leather Skin』/ objcts.io
- AirPods Pro 2個(第1世代、第2世代)
- 鍵(キーチャーム / ANREALAGE)
- タンブラー / muraco
- 『ZipWallet』/ objcts.io
- 『Utility Pouch』/ objcts.io
- 付箋
- ペン / metacil
- デジタルノギス
- 文庫本『ひとはなぜ服を着るのか』(著・鷲田清一)
この『フラットレザートート』に加えて、オフィスでも肩から掛けたまま使える『アジャスタブルレザーストラップ + iPhoneケースセット』のマイクロバッグを併せ持つのが角森の通勤スタイル。
クレジットカードやAirPods Pro、オフィス入館用のカードキーといった必需品はすべて、iPhoneケースとセットで使っているマイクロバッグに収納しているため、『フラットレザートート』に入れている『Zip Wallet』の中身は現金のみ。
「マイクロバッグにも折りたたんだ紙幣を入れているので、ちょっとした外出であればマイクロバッグだけでほとんど事足ります。」
「マイクロバッグにはマグネットが内蔵されているので、帰宅したら玄関ドアにくっつけておくのが定位置。玄関にくっつけておくことで、出かける際に忘れることもないし、サッと身につけられて便利なので、この使い方はおすすめです。」
製品のアイデアもTODOメモも、
すべて付箋で。
プロダクトデザイナーとして製品のラフやスケッチを描く機会も多い角森。ノートやスケッチブックではなく、あえて付箋を使っている。
「ノートを使ってみた時期もあるのですが、自分にはあまりしっくりこなくて。付箋の方が、描いたラフを並べて見比べやすいというメリットがあり、最近はそのスタイルが定着しています。」
メモを書き込む際には、摩擦による黒鉛と金属の粒子で文字が書けるメタルペンシル「metacil」を愛用。
「バッグにダイレクトに入れても色移りの心配がないですし、鉛筆のように削る必要もない。バッグから取り出してすぐパッと使えるので、アイデアをメモする際に重宝しています。
製品のラフを見比べる際には、付箋に書いたアイデアをクリアファイルに並べて貼り、全体を俯瞰して見られるように工夫しています。」
もうひとつ、プロダクトデザイナーならではのアイテムがデジタルノギス。
「僕は今はデザイナーですが、もともとは職人だったという事もあり、製品の図面を描く際にわりと細かくサイズまで書き込むんです。過去の製品をベースにすることも多いので、すぐに計測できるよう、ノギスは常にバッグの中に入っています。」
二年以上持ち歩き、
何度も読み返してきた一冊
黒を基調とした角森のアイテムのなかで一際目を引くのが、付箋が大量に貼られた一冊の文庫本。鷲田清一氏の『ひとはなぜ服を着るのか』を、かれこれ二年以上持ち歩いているのだそう。
文庫本は『フラットレザートート』の内ポケットにぴったりとフィット。二層構造のポケットインポケットには、鍵などすぐ取り出す細かいアイテムを収納している。
「はじめて読んだときに感銘を受けて。それから、ことあるごとに読み返しています。読み返すたびに発見があるので、いつのまにか常に持ち歩く必需品のひとつになりました。」
本はKindleで読むこともあるものの、最近はリアルな紙の本に回帰しているのだとか。
「Kindleはキーワードで検索できる利便性もあるのですが、僕の場合は意外とそういう使い方をする機会が少ないんです。それよりも、リアルな本の方が『あのあたりに書いてあったな』と探しやすかったりして。なので、しっかり読み込みたい本はリアルな本を買うことが増えました。」
付箋も本も、情報の俯瞰性を大切にする角森のモノ選び。クリエイティブな仕事を美しく支えるものをつくるために、角森自身もまた自身の創造性を発揮してくれるアイテムたちに支えられている。
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