Co-Prototyping Project No.1 『Mavic Air Bag』with Nagisa Ichikawa

2019年12月、我々のものづくりの可能性を広げるべく、様々な領域で活躍するスペシャリストとプロダクトを共創する「Co-Prototyping」というプロジェクトをローンチしました。
本プロジェクトでは、プロトタイピングの段階から特定の専門領域の方にご協力いただくことで、個性的な製品を作り上げていくことを目的としております。

左 : 製品開発責任者兼デザイナー 角森智至

右:市川 渚さん

第1弾のパートナーは、クリエイティブ・コンサルタントとして多方面で活躍されている市川渚さん。


この記事では、企画段階から彼女とともに行った製品開発の裏側と、完成したプロダクト『Mavic Air Bag』についてご紹介します。

ドローン専用の鞄を作る

市川さんは、ファッションやテクノロジーの領域などで独自のこだわりを発揮し、活躍されています。

objcts.ioのものづくりに共感してくださった事はもちろん、洗練された審美眼とガジェットに対する知見を持ち合わせる彼女とのコラボレーションは、まさに理想的なものでした。

Photo by Nagisa Ichikawa

カメラのレンズケースなど、様々な候補の中から何を作るかを角森と市川さんとで話していくうちに決まったのがドローン専用バッグ。
過去に我々が挑戦したものの納得いくものに仕上がらなかったこと、そしてなにより、市川さんが日常的にドローンを使って撮影をしていることも大きな決め手に。我々が知り得ない経験と知識を持つ市川さんと作るドローンバッグは、このプロジェクトならではの試みとなる実感がありました。

Photo by Nagisa Ichikawa

市川さんが普段大事にしていることや愛用しているもの、ワークスタイルなどをヒアリングし、検証にも参加していただきながらプロトタイピングしていく。

こうしたプロセスを重ねていくことで、本当に満足のいくドローン専用バッグの完成を目指しました。

美しさの基準に則り

組み上げられたプロトタイプ

企画からプロトタイピング、検証までを市川さんと共に行って完成した『Mavic Air Bag』。

 

その中で学んだのは、当たり前のようで難しい「ユーザビリティーと見た目の美しさを両立させること」です。

収納するものの形と量が決まっていることと、さらにそれらの量が多いことも、どうしてもデザインとして機能性偏重になってしまうという課題がありました。

 

「機能性を担保したまま、いかに高い水準の美しさを持たせられるか」という難しさは、ドローンバッグを作る際の大きなハードルとなったのです。

Photo by Nagisa Ichikawa

そこで鍵となったのが、市川さんのパーソナリティーが色濃く反映されているファッションスタイル。
彼女は
モード感のあるスタイリングが魅力で、使用するプロダクトもファッション性の高いものが多いため、そこ軸足を置いてデザインを考えていくことにしました。

 

市川さんの纏う世界観や美しさの基準を損なわずに、かつ、こだわりの強い彼女が満足できるような機能面も同時に追求していったのです。

Photo by Nagisa Ichikawa

素材にこだわったパーツをただ組み立てるだけではなく、一つ一つの造りにユーザーの独自性を組み込んでいく。

そのプロセスでは、間違いなく市川さんのパーソナリティがプロトタイピング自体を拡張してくれたという実感があります。

 

これこそが「Co-Prototyping」プロジェクトが目指していたものづくりで、パートナーの視点がobjcts.ioチームにもたらされることで、より個性が際立った製品にたどり着くことができるのです。

軽やかさがアクセントになる装備
Mavic Air Bagの完成

そうして完成したのが、昨年12月にローンチされた『Mavic Air Bag』です。「Mavic Air」とは、DJI社から販売されている小型ドローン。

今回開発したのは、そのドローン本体に加え、コントローラーやバッテリー、ケーブル等をまとめて収納できる専用ベルトバッグです。

市川さんが愛する生クリームのような明るいホワイトをキーカラーに、機能性と審美性のバランスが取りやすいスクエア型に仕上げました。

見た目にも軽やかさを醸すために、ふわっと風船を膨らませたようなフォルムもこだわりです。

内装には、ドローン本体やバッテリーなどの周辺機器をすべてフィットする形で収納できる専用のしきりを配置。

 

また、マチにも適度な余裕があるため、iPhoneやウォレットも難なくしまうことができ、撮影時にはこのバッグ一つで身軽に移動することができます。

 

意匠面だけでなく実用性にも妥協のない市川さんと、実際の使用シーンを基にしてユースケースを議論した結果、このような内装の仕上がりとなりました。

Photo by Nagisa Ichikawa

我々の持つ強みとコラボレーターが備える魅力や特徴をかけあわせ、これまでになかったようなプロダクトを共に創りあげる「Co-Prototyping」プロジェクト。

市川さんとのコラボレーションだからこそたどり着けた新しいものづくりの新しい形を、『Mavic Air Bag』が体現してくれました。

 

今後も、様々な気付きを与えてくれるパートナー達と共に、我々らしい姿勢でプロダクトの開発を進めます。


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