User Interview Vol.4 ブロックチェーンの未来を見据える金光碧が選んだ「私の哲学に寄り添うトートバッグ」
User Interview Vol.4
ブロックチェーンの未来を見据える
金光碧が選んだ
「私の哲学に寄り添うトートバッグ」
objcts.ioユーザーの方にインタビューする企画。第四弾は、ブロックチェーン企業のbitFlyer Blockchain社で取締役 CFOを務めながら、暗号資産交換業のbitFlyer社でもHead of Treasuryの要職を担う金光碧さんをお招きしました。
テクノロジーの最前線で働く金光さんのワークスタイルに、objcts.ioのプロダクトはどう寄り添っているのか。
objcts.ioデザイナーの角森智至がインタビュアーとなり、ファッションへの考え方からバッグの中身まで、金光さんの「ワークスタイルとファッションの関係性」を伺いました。
ON / OFFを問わず使いたい、
ミニマルなデザイン
角森:金光さんには、『ソフトバックパックスモール(White Beige)』と『スマートトートバッグ(Black)』を利用していただいています。改めて、objcts.ioを知っていただいた経緯を教えてください。
金光:職場の近くに引っ越したことがきっかけで、1年半前くらいから自転車で通勤するようになり、バックパックを探していたんです。PCやiPadなどのデジタルデバイスを持ち運んでいたので、機能性に優れていて、なおかつ可愛らしいデザインのアイテムがあればいいなと思っていました。
そんなことを考えていたら、Twitterでフォローしていた市川渚さんが、objcts.ioをお薦めされていたのを目にしたんです。すぐさまオンラインストアにアクセスしてみたところ、白のソフトバックパックに一目惚れしました。
すぐにでも欲しかったのですが、オンラインストアでは在庫切れになっていたので、アトリエまで足を運んで購入させてもらいました。探し求めていたアイテムに巡り会えた気がして、うれしくてツイートしたことを覚えています。
本業であるビットコインについてのツイートより、objcts.ioのバッグについてのツイートの方が反応が多く、びっくりしましたね。
角森:ありがとうございます。
『ソフトバックパック』は、「自分たちが使いたいと思えるバッグを作ろう」という思いから生まれたプロダクトです。テックフレンドリーな機能性と、スタイルを選ばないミニマルなデザインを追求しました。
まさに、金光さんのようにテクノロジーの最前線で新しい世界を創っていく方の手に届いてほしいと思っていたので、こうして愛用していただけることが本当にうれしいです。
金光:女性だと、ファッションの系統によって、バックパックに抵抗がある人も少なくないと思うんです。私もその一人なのですが、『ソフトバックパック』はデザインがかわいらしく、普段使いもできるので気に入っています。
機能的でいて、かわいらしい。
これが、私の理想形
角森:最近は、『スマートトート』もよくご利用いただいているとお伺いしました。使い心地はいかがですか?
金光:実際に使ってみるまでは「少し小さいかも」と思っていましたが、そんなことはなく、非常に使い勝手がいいです。
普段の通勤は『ソフトバックパック』を利用しているのですが、今日は金融機関の方との打ち合わせがあり、ちょうど『スマートトート』を選びました。
先方がスーツにネクタイというビシッとしたスタイルでいらっしゃるので、シチュエーションによって合わせて使い分けているんです。打ち合わせのときは、今着ているアウターはバッグにしまって、ジャケットを着ていました。
金光:『スマートトート』は、その名の通りスマートなシルエットにもかかわらず、普段使っている『ソフトバックパック』以上に荷物がたくさん入る印象があります。これまで、デザイン性と収納力に優れたトートバッグになかなか出会えていなかったので、とても重宝しています。
私はもともと「ゴールドマン・サックス」という外資系金融企業で働いていたのですが、当時は仕事用のバッグ選びに悩みが尽きませんでした。今にも増して荷物が多く、いつもA4サイズの資料を大量に持ち歩かなければいけなかったんです。
資料をきれいに保つためには、ある程度のサイズがあるバッグを使わなければいけません。当時の定番はCELINEのラゲージシリーズかTUMIのウィメンズコレクションでしたが、私が普段から使っているアイテムとはややテイストが異なるので、できればより自分らしいバッグを使いたいと思っていました。
ただ、機能性やサイズ感を重視すると、どうしてもデザイン性が失われてしまうんです。そうした背景から、仕事でも、大好きだったサン・ローランのダッフル(※)を使っていました。でも、上司からは「その丸いバッグに何が入るんだ」と怒られてしまって。
以来、バッグと資料を持ち運ぶための紙袋を併用していました。でも、「社会人としてこのスタイルはどうなんだろう?」と思うことはあって……。
その点、『スマートトート』は、機能的でいてかわいらしい。働く女性にぴったりだと思います。
※エディ・スリマンがサン・ローランのクリエイティブディレクターに就任後、2013年に発売された、天井部分が蒲鉾形になっている2wayのボストンバッグ。
スマートでボリューミー
『スマートトート』開発秘話
角森:『スマートトート』は、デザインはもちろん、機能性にもとことんこだわったプロダクトです。
金光:荷物をたくさん入れていますが、それでも壊れることがないし、膨らんだりもしません。本当に使い勝手がいいんです。
画像 : 金光さん私物。「スマートフォンは仕事用を含めて3台持ちが基本。13inchのノートパソコンにA4のクリアファイル、SmartKeyboard付きiPad Pro、水筒なども持ち歩いています。」
角森:作り手出身のデザイナーとしては、これ以上ない褒め言葉です。
objcts.ioのプロダクトは全て、作り手としての視点を活かしてものづくりをしているので、ヘビーに使っても壊れない品質には自信があります。
また、荷物をたくさん入れてもフォルムが崩れないように設計しているので、そこに気付いてもらえてうれしいです。
金光:見た目はスマートなのに、それにしてもたくさんの荷物が入りますよね。どのように設計しているんですか?
角森:実は、市川渚さんとコラボレーションして作った、DJI社のドローン「Mavic Air」を持ち歩くためのバッグ『Mavic Air Bag』の設計を生かしているんです。
※『Mavic Air Bag』は2019年に数量限定で販売した製品
この製品を、カメラを持ち歩けるように改良したものが『Weekend Camera Bag』です。
角森:ドローンのような精密機械をバッグで持ち運ぶには、衝撃を緩和するために工夫をしなければいけません。そこで、普通のバッグなら使用しないくらい分厚い緩衝材を利用しました。
すると、ラグジュアリーブランドの製品にみられるような、ふんわりとしたフォルムになったんです。それを生かして設計しているので、耐久性に優れながら、かわいらしいフォルムを維持することに成功しました。
『スマートトート』は、量産を目的としないデザインプロセスを経たからこそ生まれたプロダクトなんです。
哲学に寄り添い、価値観を肯定する、
「私のためのバッグ」
角森:普段はどのような基準で、身に付けるアイテムを選んでいるんですか?
金光:かわいらしいデザインが好きで、そのうえでアイコニックな印象になりすぎないアイテムを選んでいます。
ブランドを象徴するアイテムにも魅力を感じるのですが、それよりも、自分が純粋にかわいいと思えるものを持つことを大切にしたいんです。
あくまでも、自分が単純に好きと思えるスタイルでいれたらな、と思っています。
ファッションデザイナーでいえば、エディ・スリマンさんやギョーム・アンリさんが好きです。60年代の雰囲気があるデザインが好きなんだと思います。靴なら、瀧見サキさんがデザインする「SAKIAS」のヒールをよく履いています。スタイリッシュなのに、疲れにくくて歩きやすいんですよね。
角森:作り手だったからこそ分かるのですが、デザインと機能性を両立するのは本当に大変なんです。
しかし、優れたプロダクトには、どちらの要素も必要不可欠。私たちも、日々試行錯誤をしながらプロダクト作りに励んでいます。
金光:だから私は、objcts.ioのバッグが好きなんだと思います。
objcts.ioのバッグは、デジタルデバイスを使う人に向けて作られていますよね。プロダクトに宿る思想が、私の哲学に寄り添ってくれるように感じるんです。
角森:金光さんは、どのような仕事の哲学を持っているんですか?
金光:テクノロジーの力で新しい世界を開いていくことを大切にしています。
私は学生時代に数理統計を専攻していて、証明問題を解き続けることで、やがて大きな問も解けるようになるということを学びました。
社会人になってからもその学びは生かされていて、今はブロックチェーンという新しい技術で、社会に新しい価値を生み出そうと奮闘中です。まだ正解は見えていませんが、いつか必ず社会をよりよい方向へと導く仕事だと信じています。
objcts.ioのバッグは、そんな私の価値観を、肯定してくれているように思えます。まさに、「私のためのバッグ」なんです。
角森:「目の前の一人を深く感動させるプロダクト」を考え抜いてきたので、そんなお言葉をいただけて感動しています。
実は私も、金光さんのような方にプロダクトを利用していただくことで、作り手としての感性が磨かれているんですよ。
「金光さんは普段どのようなお仕事をされているのだろう?」という興味から、よくnoteを拝見していて。すると、ブロックチェーンやNFTの知見を得られ、想像力が拡張されていくんです。
例えば、objcts.ioのプロダクトを利用して、アバターの着せ替えができる……という未来を夢想してみたり。既にラグジュアリーブランドがデジタルファッション領域に参入していますし、ものづくりの可能性はまだまだ広がっていくと思っています。
金光:サプライチェーンマネジメントや真贋証明など、ブロックチェーンがものづくりの発展に寄与できることはたくさんあると思います。
バッグの職人やデザイナーはもちろん、クリエイターやアーティストなど、価値の作り手がマネタイズする手法が多様になれば、これまでにないアウトプットやコミュニケーションが生まれていきますよね。
金光:私もNFTを購入したことがありますが、アーティストの方から「ありがとう」と連絡が来てお礼のNFTが送られてきたり、価値の作り手と直接コミュニケーションを取れたりするのが新鮮でした。
角森:面白いですね。objcts.ioのプロダクトも、ARや3Dデータを利用して自宅に居ながらカバンが見れるんです。蓄積したきたデータがあるので、それらを活用した新たな取り組みにも挑戦していきたいです。
時代性を捉えたプロダクトで、
変化する生活様式を牽引する
角森:objcts.ioでは、これからもユーザーのみなさんの生活を豊かにするプロダクトをつくっていきたいと思います。金光さんが、今後の私たちに期待していることはありますか?
金光:『Mavic Air Bag』を知ったときに、「ニッチなニーズに対して、これだけ美しいプロダクトを作る人がいるんだ」と感動したことを覚えています。これからも、変化していく生活様式に合わせて、かゆい所に手が届くプロダクトを発表してくれたらうれしいです。
最近発売されたプロダクトだと、『ショルダーストラップ付iPhoneケース』なんて素敵ですよね。私はGoogle Pixelユーザーなので持っていませんが、休日にスマホだけで外出できるのがうらやましくて。キャッシュレス時代の、新しいバッグの形を体現していると思います。
角森:『ショルダーストラップ付iPhoneケース』は今後、ラインナップを拡充していこうと思っていました。家の鍵やリップクリームなどが入る、今よりも容量が大きなプロダクトを作ろうと試行錯誤している最中です。
ただ、今のところ、iPhone専用のバッグとして作っていて……。ご期待に添えず申し訳ないです。
また別の形で金光さんのニーズにも応えられるよう、新しいプロダクトを作っていきますね。
金光:ありがとうございます!これからも、時代性を捉えた、素敵なプロダクトがリリースされるのを心待ちにしています。
金光碧 / Midori Kanemitsu
bitFlyer Blockchain取締役/bitFlyer Head of Treasury
一橋大学経済学部卒業。10年間投資銀行部門資本市場本部でデリバティブストラクチャリング(主にエクイティデリバティブ、転換社債と為替)を担当。
2016年1月から株式会社bitFlyerでCFO/PR。2019年4月からは財務関連業務を担当するトレジャリー部長。
2019年5月より株式会社bitFlyer Blockchain取締役を兼務。
Twitter : @KanemitsuMidori
note : 金光碧 / Kanemitsu Midori
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